安全への取組み~安全スローガン~
安全スローガン
平成30年3月度安全スローガン
2018-03-05
年度末になりました。
当社、いつもより余計に回っております絶賛繁忙期中でございます。
そんな中から今月のスローガンです。
○平成30年3月度安全スローガン
『忙しい中で危険を回避するために』
今回は他社で実際に起きた災害事例を踏まえて、危険回避について考えます。
<災害事例>
!携帯用グラインダーによる指の切断事故
<災害発生状況>
①工期の迫った中古住宅の改造工事において、押し入れ奥の鋼材を切断する為、
手持ちグラインダー(切断用携帯研削盤)を使用していた
②押し入れ奥のため、暗く、狭かった
仮設の電灯を設置し、体が入らなかったため、両手を伸ばして作業した
③本来、法令で定められた通り研削盤は保護カバーがついているが、そこでは
狭いところでの作業はカバーを外して作業を行うことが慣例化していた
④切断作業中に考え事をして手が滑り、グラインダーを落としてしまった
グラインダーは狭い作業場で跳ね返り、指を切断する事故に至った
<発生原因>
!保護カバーを外して切断作業をした
<間接的原因>
①その会社の従業員は職長教育を受けたものはいなかった
②その会社の従業員は研削といしに関する特別教育を受けていなかった
③研削といしにはカバーが必要であることを認識せず、作業のやりやすさを
優先、狭所での作業ではカバーを外すことが通常行われていた
④機械の取扱説明書を読んでおらず、常に読めるように携帯もしていなかった
⑤機械の日常点検を行っていなかった
◎忙しいからこそ基本を大切に
この災害事例において、グラインダーを落としてしまうきっかけになった
考え事とは、翌日の作業の手配のことを考えていたそうです。
工事工程が押している中、焦りがあったと思われます。
工事工程への焦り、この時期にはよくありがちで、ヒューマンエラーにも
繋がり易くなってしまいます。
もし、忙しくても作業の前に作業の安全確認していたら。
もし、忙しくても工具を定期的に点検していたら。
このような災害は防ぐことができたかもしれません。
忙しいからこそ、焦らず丁寧に基本を大事にする必要があります。
バタバタしているとき、個人的に、思い出す言葉があります。
昔恩師に言われた言葉。
『慌てず急げ』
…矛盾しているような、意外にそうでもないような…
どうしても慌ててしまう方は、このセリフを思い出してみると
いいかもしれません。(補償はしません)